私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「っ、いいのかよ」


「当たり前だ。俺達は友達だろ?」


俺達の中でも一番大人びてる朔夜。良い奴だけど友達と思ってるのは俺だけなのかなと思うことがあったりもした。


そんな朔夜が友達だとはっきり言ってくれた事が嬉しくて涙が零れる。


あの日以来泣かずにいたのに。


苦しくて泣き続けたあの日と違って、嬉しさが込み上げて泣き続けた。





朔夜の両親は一人一部屋で提案してくれたけどあのマンションの一部屋はあまりにも大きくてなんとか説得して俺と龍二の二人で一緒に住む事にした。


この頃は色んな人に迷惑を掛けた。


優里に対して発作を起こす事もあったし、その度に悲しそうな顔をさせてた。


昔みたいな関係に戻るのに半年は掛かったと思う。それでも俺の事を諦めないでいてくれて真っ直ぐに見てくれたから優里に対しては発作を起こす事は徐々に無くなった。


欲を持った目で俺を見ない、そんな信頼もあったからだと思う。





「あとは優里に聞いたと思うけど、愛に出会ってまた信用できるんだろうなって人に会えたと思った。俺を求めるような、そんな目で見なかったから」


そりゃそうだ、最初から東を陥れるコマとしか見てなかったんだろうから。


それだけで簡単に信用して、優里を傷付けた。
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