私は✕✕を知らないⅡ
『C組の綾波選手!5位でスタートしたものの、凄い速さで前へ進んで行きます!』
ましろちゃんは走り出してから数秒で一人を抜いてしまった。
す、凄い・・・っ!
綺麗な髪をなびかせながら無駄のない動きで一人、また一人と抜かしてしまうその姿に目が離せない。
普段は見せない、額に汗を浮かべながら一生懸命に走るその姿に何故だか泣きそうになって口元を抑える。
「ましろちゃん頑張れーッ!!!」
集中してるましろちゃんにはきっと届かない。それでも応援せずにはいられないから。
声が裏返る事も気にしないで叫び続けるの。
あんなに距離があったのに、僅差で走るA組とB組の元へ近づいて行く。
そんなの、求めすぎだよ。
これだけでもましろちゃんは凄い。でも、
もしかして、もしかすると、
そんな淡い期待を誰もが抱いていたと思う。
あたしだってそう。
動きを見逃さないよう、文くんの元へ合流するましろちゃんをじっと見つめる。
文くんまであと数十メートルのところでまたスピードをあげる。
一人、
そして、
また一人。
気付いたら一番先頭でましろちゃんは赤色のバトンを文くんに託していたんだ。
ましろちゃんは走り出してから数秒で一人を抜いてしまった。
す、凄い・・・っ!
綺麗な髪をなびかせながら無駄のない動きで一人、また一人と抜かしてしまうその姿に目が離せない。
普段は見せない、額に汗を浮かべながら一生懸命に走るその姿に何故だか泣きそうになって口元を抑える。
「ましろちゃん頑張れーッ!!!」
集中してるましろちゃんにはきっと届かない。それでも応援せずにはいられないから。
声が裏返る事も気にしないで叫び続けるの。
あんなに距離があったのに、僅差で走るA組とB組の元へ近づいて行く。
そんなの、求めすぎだよ。
これだけでもましろちゃんは凄い。でも、
もしかして、もしかすると、
そんな淡い期待を誰もが抱いていたと思う。
あたしだってそう。
動きを見逃さないよう、文くんの元へ合流するましろちゃんをじっと見つめる。
文くんまであと数十メートルのところでまたスピードをあげる。
一人、
そして、
また一人。
気付いたら一番先頭でましろちゃんは赤色のバトンを文くんに託していたんだ。