俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
話を逸らされたのかと思い視線を戻すと、蠱惑的に微笑されて心臓が波打った。

「仕事ができる者は好ましい。そういう相手でないと付き合いたいとは思えないんだ。対等に話ができないとつまらないからな」

(仕事ができる女性じゃないと恋愛対象にはならないのか。それはわかったけど、私は入社したばかりだよ。クライフで私より仕事ができる人はたくさんいるよね?)

「他にはなにかありませんか?」

納得できそうな理由をさらに求めてしまうと、黒見がクスッとした。

「俺になびかないところも好きだ」

梨乃の反応を楽しんでいるような目つきに見えた。

(私がなびいたら好きじゃなくなるの? どうやっても恋人にはなれないじゃない)

それとも黒見を好きにならずに交際しろということだろうか。不思議なことを言われて眉根が寄った。

彼の好みが理解できそうにないので別方向から探ってみる。

「苦手な女性はどういうタイプですか?」

「恋愛に振り回されて他がおろそかになる女は苦手だ。男に依存して機嫌を取るようなタイプや、守られようとする女も苦手だ。お前がそれとは真逆だというのはわかっている」

(結構あるんだ。つまり自立していて仕事ができて、対等に話せる生意気なタイプの女性とさっぱりとした恋愛がしたいということかな。私って、そういう恋愛ができるタイプだと思われているのか……)

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