俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
「それとドライな女がいいわけではない。俺の好みはお前だ。一緒にいたいと思う心地よさを感じる。それは言葉では表現しにくい安心感だ。だから手に入れたいと――おい」

梨乃が求めていた回答の最中なのに、もう目を開けていられなかった。

仕事らしいことはまだしていないが、それでも初めての海外出張は緊張する。

思っていたより疲れていたようで酔いが回るのも早く、半分意識を手放していた。

ずり落ちるようにソファに頭をつけると、やけに近い距離に呆れ声がした。

「まったくお前は。警戒しておきながら俺の前で無防備に寝るなよ」

体が持ち上げられるような感覚を味わいながら、夢の中へ落ちていく。

「お前のベッドルームに入らないという約束は破らせてもらうぞ」

そう言われた気がしたが、夢の世界に到達したあとのことはなにもわからなかった。



翌日の十時過ぎ、梨乃は黒見についてイベント会場に到着した。

場所はなんとドームスタジアムで、クライフビルを見た時よりも驚いた。

想像の二十倍規模のイベントだ。

(これ、いくらかけてるの? 日本ならこんなに人を集められないし、イベントまでアメリカンサイズで本当にすごい)

この時間からすでにかなり賑わっている。

ファミリー向けと聞いていた通りに子供が楽しめるよう工夫されている。

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