俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
「後ろを向け」

「は、はい」

彼の男らしい手が梨乃の肩までの黒髪や首に触れた。

鼓動が急加速するのに耐えてじっとしていると、彼の手が襟元から離れる。

梨乃の首に提げられたのはダイヤのネックレスで、ブランドのロゴがさりげなくあしらわれた豪華な品だ。

姿見に映る驚いた顔の自分と目が合い、恥ずかしくて顔が熱くなる。

(いったい私にいくら投資する気なの?)

肌が露出した両肩に黒見の手が置かれ、響きのいい声を耳元で聞く。

「胸を張れ。お前はいい女だ」

ゾクゾクとした興奮とときめきが、不安を覆い隠すようにして胸に広がった。

また黒見の魔法にかかってしまい、鏡に映る自分が自信のある顔つきに変わった。

(悪くないかも。これならセレブなパーティーに参加できそう)

再びタクシーで移動し、レセプションパーティーの会場に足を踏み入れた。

そこは有名ホテル内にあるホールで天井が高く、回廊のようなギャラリーとそこに繋がる螺旋階段がついていた。ステンドグラスの飾り窓にライトアップされた絵画や彫刻、梨乃が知っている日本のホテルの宴会場とはひと味違った趣だ。

招待客は三百人ほどだろうか。女性は皆煌びやかな服装をしている。

背中が腰まで大胆に開いていたり胸の谷間が見えたりしているドレスの人もいて、梨乃の露出度など可愛いものである。

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