俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
出張初日のひとりでの昼食にピザを選んだが、ホットドッグも食べたかった。

その後の食事は黒見と一緒だったので豪華なメニューばかりだ。

(ご馳走になった食事はもちろんすごく美味しかったけど、ホットドッグは心残り)

そう思っていると黒見に声をかけられる。

「ホットドッグの販売車がいるな。ちょうどいい。小腹が空いていたんだ。梨乃も食べないか?」

「は、はい。いただきます」

「待ってろ」

男性運転手に早口で話しかけた黒見がひとりで降車した。

タクシーは青信号になると右折して、ぐるりと回ってキッチンカーのそばで停車する。

少しして黒見が戻り、その両手には三人分のホットドッグとペットボトルのコーラがあった。

運転手と梨乃に手渡した彼が隣で頬張っている。美味しそうに食べるその姿にポカンとした。

(黒見CEOもこういうのを食べるんだ……)

「どうした? あまり好きじゃなかったか?」

唇にケチャップとマスタードをつけた彼に問われてハッとした。

「大好きです。いただきます」

みじん切りの玉ねぎとピクルスがたっぷり挟んである。バンズは香ばしいのにふわふわで、太くて長いウインナーソーセージはパリッとしてジューシーだ。

ひと口食べて笑みがこぼれる。

「おいしいです。初日のランチに食べようか迷ったんです。結局ピザにしたんですけど、心残りだったので食べられて嬉しいです」

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