俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
得意の情報操作で悪評を消して逆に黒見の信用を高める噂を流し、陰謀の証拠となる情報を集めて反対勢力の追い出しに活躍してくれた。

そのような大それたことではなく宇津木のように恋愛目的で近づいてくる女性に対しても、黒見にとって煩わしい存在だと判断すれば知らないところで諦めさせるように仕向けていた節がある。

黒見のために社内の情報を操作するのは五ノ森の特技であった。

梨乃の件で手を貸すと言ったのは、情報操作で外堀を埋めるようにして交際関係に至らせるという意味だろう。

そんなことをされても嬉しくない。梨乃を苦めたくはないし、すぐに破局するだろう。

(梨乃とは生涯のパートナーになれそうな気がするんだ。俺だけかもしれないが)

返事をしない五ノ森に念を押す。

「これは俺のプライベートの問題で、お前の仕事じゃない」

「宮内さんの入社時、俺に元婚約者や家庭環境まで調べさせたよな。俺が興信所じゃないと文句を言ったら、秘書業務の範囲だと言わなかったか?」

「敵の手先かと疑っていたあの時と今は違うだろ」

「お前を煩わせているという点で、俺にとっては同じだよ。将吾を支えるのが俺の仕事だ」

仕事と言われたが、助けたいと思う理由は友情の方が大きいだろう。

心配してくれているのが伝わって強くは出られなくなったが、それでもサポートは拒否する。

< 166 / 238 >

この作品をシェア

pagetop