俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
【梨乃が今いるバーのカウンター席に市原さんがいるよ。カクテルの写真がSNSにアップされたからいいねしたら、美波ちゃんの友人の宮内さんがいるよってDMくれたんだ。話の流れで復縁を迫る最低な元彼の話を教えちゃった。嫌だったらごめんね】

すべてひっくるめて大丈夫だという返信をしてから携帯を置いた。

(なるほど。そういうことだったんだ)

美波と市原さんがSNSで繋がっている話は聞いたばかりだ。美波から市原に、そして五ノ森へと伝わって――。

(待って。市原さんはどうして五ノ森さんに連絡したの?)

そこの繋がりだけが不明で黒見に問う。

「市原さんと五ノ森さんは――」

「具合が悪い時にあれこれと考えるな。今日はもう寝たほうがいい。着替えはいるな。どこに入ってる?」

立ち上がった彼がクローゼットに手をかけたので慌てて止める。

「自分で出せるから開けないで!」

下着を見える位置に収納しているので、扉を開けられると困る。

思わずベッドの上に跳ね起きると、彼がクスッとした。

「着替えも手伝おうと思ったのに残念だ」

(冗談よね……?)

動悸がして体が熱くなるのはジンの影響ではない。

「それくらい元気なら大丈夫だな」

梨乃のそばに戻ってきた彼がニッと口角を上げた。

(助けられて文句は言えないけど、私を赤面させて面白がってるでしょ)

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