俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
パソコン一台では足りずに二台を追加して並べ、キーボードに指を爆走させた。

「宮内さん、三台も使ってすごいですね。今はなにを作っているんですか?」

通りかかった木村に声を弾ませて問いかけられた。

宇津木がリーダーのチームメンバーに木村も入っているので、このあとの会議は彼も出席予定である。

けれども追加資料だと説明している暇もなく、今は話しかけないでと思いながら「後ほど」とひと言だけ返事をした。

それから三十分ほどが経ち、ノートパソコンを小脇に抱えた梨乃が同じ階にあるミーティング室に駆け込んだのは開始予定の三十秒前だった。

このミーティング室は少し広めでコの字型にテーブルが組まれている。

椅子は九脚並べられていて、前方にはスクリーンが設置されていた。

宇津木チームのメンバーは六人で、その他に富樫とその下の管理職社員もいる。

梨乃以外は全員が着席し、いつでも始められる態勢であるのが見てとれた。

「遅いわよ。次からは五分前行動を心がけてください」

宇津木に笑顔で注意され、「お待たせしてすみませんでした」と頭を下げた。

けれども理不尽な仕打ちに黙って耐える健気な性格ではないので、彼女の右隣に着席しながら報告する。

「三十分前に宇津木さんから作成指示を受けました追加資料は、なんとか完成して皆さんのアドレスにファイルを送信してあります。ご確認ください」

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