死の投票
教室の重苦しい沈黙が続く中、スマホの画面がまた震えた。


新しいメッセージが浮かび上がる。


『第2回投票は明日同時刻に開始します。


脱落者が確定するまで投票は行えません。』


みんなの表情に、わずかな安堵と、それ以上の緊張が入り混じった。


1日1回の投票、時間があるといっても、心が休まることはなかった。


「明日か……」近藤大樹が低くつぶやく。


「でも、投票までに何か動きがあるかもしれない」斉藤陽介が冷静に分析した。


教室の窓の外では、夕暮れがゆっくりと迫っていた。


誰もが恐怖を胸に、これからの24時間をどう過ごすべきか考えていた。
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