死の投票
画面には冷たく光る文字が表示されていた。

『脱落者、小川悠真。処理完了』

教室に戻ったクラスメイトたちのスマホが一斉に震え始める。

全員の画面に同じメッセージが表示された。

『第1回投票結果発表。脱落者:小川悠真 残り32名』


教室内に重苦しい沈黙が落ちる。

「……これ、本当に終わったんだ」


綾の声は震えていた。


誰もが理解した。これはただのゲームではなく、現実の死と隣り合わせの恐怖のゲームだということを――。
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