幼なじみは狐の子。〜幼なじみと転校生の溺愛〜
次の日、前庭の花壇から恋が昇降口に入っていくと、同じ学年の女の子達が集って、職員室の前に集まって騒いでいた。
「あ、恋」
女の子の1人が、恋に気付いてパタパタと手を振った。
「どうしたの?みんなして。」
「学校に転校生が来るんだって。」
「昇降口に、めちゃくちゃ格好いい男の子が来てたんだ。」
女の子の1人が言うと、もう1人の女の子が割り込む様にして言った。
「金髪みたいな髪の色で、王子様みたいだった。こっち見てたよね!。」
「ね!。かっこよかったよね。」
「上野くんと張るんじゃないかな、あのかっこよさは。ちょっと珍しいタイプだよ。」
「多分ハーフかクォーターじゃないかな。恋も居ればよかったのに。見せたくなるくらい綺麗な子だったよ。」
女の子の1人が言った。
「うちの学年に来る転校生らしいんだけど、どのクラスだろうね。」
「うちのクラスだったらどうしよう!」
「ねえ!。ほんと。一目惚れしちゃったらどうしてくれるの」
「ほんとだよ!きっれーな子。」
恋は、まだ熱の冷めない女の子達から離れて、歩き出して教室へ向かった。