ルドの国の妖精達 ルルア・ポルカの冒険

封印された天使 その4

私は、ケーベさんに異世界エルザへ転送して欲しいと頼みました。
困った顔をしながらもケーベさんは、私に言いました。
「エルザ女王に会いに行きたいのであれば、私も同行しますわ。異世界エルザへは、ルドの妖精では向かう事は出来ませんからね」
「どうしてですか?」
「天使族が、ヤーマーの洞窟周辺に向かうとクリスタルへ封印される様に、エルザに向かうには、闇属性の種族は、立ち入れられない様になっているのよ・・・」
「知りませんでした・・・」
ケーベさんは、私の手を握ると「さあ、今からエルザに向うわ」と言って、私と一緒に其処へ向かいました。
「此処がエルザ」
エルザに到着した私達は、早速、エルザ女王のいるお城へ向かう事にしました。
其処に着いた私達を門番が声をかけてきました。
「ケーベさん、お帰りになったのですか?」
「まあ、今回は緊急の用事があって、姉はいますか?」
「え、お姉さん?」
ケーベさんは、門番との話を終えますと・・・。
「エルザは、ヤーマーさん達、堕天使族に罪を被せた、魔物退治に向ったそうよ・・」
「あの・・、エルザ様を呼び捨てしているって、事は・・」
「ええ、エルザは、私の双子の姉よ」
「そうだったんですか・・」
「エルザは、魔物の存在するメリアの迷宮にいるわね・・」
「メリアの迷宮?場所は分かるのですか?」
「ええ、私の水晶が、其処へ案内してくれるわ・・」
ケーベさんが持っている水晶が光を出した瞬間、私達は暗い場所に転送されました。
「周辺が暗くて何も見えないわね」
「直ぐに明るくなりますわ・・」
水晶が光を出した瞬間、周辺は明るくなりました。
「此れで、大丈夫ね。さあ、行きましょう」
「はい・・」
私達が先へ進みますと、ある女性が声を掛けて来ました。
「ケーベ、此の世界に戻って来たの?」
「エル、久しぶりね・・・」
「あの、エルザ様、おひとりですか?」
「ええ、部下を沢山引き連れていくと犠牲者が増えるリスクがあるから、私一人で化け物を倒す事にしたのよ・・」
「エルらしわね・・。責任感が強い所は・・」
「ふふっ、此の子が貴方が言っていた闇術の使い手なの?」
「ええ、私が雇用したお弟子さんなのね・・」
「え、私がケーベさんのお弟子さん?」
「私は、強力な闇術が使える方を求人で探していたのよ。そうしたら、ポルカさんが来てくれたのよ」
「へえ、優秀そうなお嬢さんね・・」
「私が優秀?」
「ええ、攻撃術メトレアで、わたくしのお屋敷を大破してくださったわ」
「其れは言わないで下さいよ・・・」
「あら?お気にしないでいいわよ。お屋敷は修復が完了したわ。でも、修復費用は、貴方に払って貰うわよ・・」
「ひえええ・・」
「くす」
私とケーベさんのやり取りを観て、エルザ様は、くすっと笑っていました。
すると、巨大な蛇が姿を見せて、私達は言いました。
「私の住処に死にきたの?お馬鹿さん達」
「貴女が、堕天使族に濡れ衣を着せた、元凶なのね」
「それがどうした?馬鹿な小娘?」
「誰が?小娘ですってええええ、馬鹿じゃないわよ」
大蛇の嫌味に、私は頭にきて、メトレアを唱えました。
「此の術力はああああ」
「ドカーーン」
私が唱えたメトレアで、大蛇は木っ端みじんになりました・・・。
「此れで、天使界の飢餓事件も解決するわね・・」
「でも、ヤーマーさん達の無実はどうやって、証明するのですか?」
「ええ、私とエルって証人がいるから、天使界の統治者に事情を説明すれば、分かってくれる筈よ」
「そうですかね・・」
私が頭をかきながら、不安な顔をしていると、エルザ様が笑いながら私に言いました。
「では、早速、天使界の統治者様に会いに行きましょうね」
「え?今から天使界に向うのですか?異世界エルザみたいに、ルドの妖精でも向かう事は出来るのですか?」
「ええ。大丈夫よ。負の属性以外は関係ありませんからね。ねえ?ケーベ」
「ええ、問題ないわよ」
「じゃあ、行きましょう。天使界に・・」
エルザ様は、転送術で、私達を天使界へ転送しましたがあ・・。
其処で何が待つのでしょうかね・・。次回へ。
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