君と青空







私は、いつも朝早く起きる。

クロという名前の黒色のトイプードルの散歩に行けないから。





ミーンミーンミーン

ツクツクボウシ
ツクツクボウシ

蝉が朝っぱらからうるさい。

壁にかけられたカレンダーは8月になっていた。

10年以上使っているそれぞれのボロボロの布団に寝るお母さんと双子の妹、花凪(はな)。

もう5時なのに寝ている。

さっき、普通授業の始まりだと思ったが、

…………いや、今日は夏休みなんじゃないか。

9月1日だなんて、私の勘違いじゃないか。

普通授業の始まりだなんて私の勘違いだ。

そう思えてきた。

夢の中にいるような感覚になる。

これはいつも夏休みの時見た光景だ。

そうだ。

きっと、そうだ。



…そう思いたいけど不安になってきた。

スマホでも見て日にちを確認しよう。















『9月1日月曜日 5:01』


















9月1日。

逃げてはいけないから。

現実から。

普通授業の始まりから。


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