社内では秘密ですけど、旦那様の溺愛が止まりません!
翌朝早くからキッチンには甘い卵焼きの匂いが立ち込めていた。昨日約束した通り、今日はいつもより少しだけ手の込んだお弁当にするため朝からバタバタとしていた。
「ちょっとだけ焦げたど……うん、いい感じ」
おかずを弁当箱に詰め込みながらそんなことを言っていると寝室から声が聞こえる。
「あれ……小春? もう起きてるの?」
「おはよう。お弁当もうすぐ出来るよ」
声をかけると寝ぼけながら亮くんは寝室から出てきた。
「いい匂いがする」
「うん! さ、ご飯にしよう。顔を洗ってきて」
「ごめん、遅くなっちゃって」
そう言いながら亮くんはあくびをしつつ洗面所に消えていった。慌ただしく朝食を取るとお弁当を包む。その間に着替えた亮くんは起きたてよりももっさりした感じに整っていた。イケメンは消え去り、地味な浅賀くんに変わっていて、いつ見てもおかしくなる。
「りょうくーん、今日も素敵に浅賀くんになってますね」
「はい、渡辺さん。今日も完璧でしょう」
顔を見合わせると笑ってしまう。彼のネクタイを整えてあげながらお弁当を手渡す。
「朝早くからごめんな。手伝いもできなくて」
「いいよ。こうやって送り出せるの、私嬉しいし」
すると玄関で彼は動きを止める。
「小春にそう言われると仕事をサボりたくなる」
「だーめ。社長の息子が遅刻したらニュースになるよ」
「言うな、それ。今は真面目が取り柄の浅賀くんだから」
「でしょ。真面目な浅賀くんはさらに遅刻なんてしませんよ」
また後で、と私たちだけの言葉で彼を送りだす。
そしてドアが閉まると小さく息を吐いた。
こうしてなんでもない時間を過ごせることが1番の幸せなのかもしれない。これからの私たちのことを考えると少し不安になることもある。でも亮くんがいるから頑張ろうと思える。
「ちょっとだけ焦げたど……うん、いい感じ」
おかずを弁当箱に詰め込みながらそんなことを言っていると寝室から声が聞こえる。
「あれ……小春? もう起きてるの?」
「おはよう。お弁当もうすぐ出来るよ」
声をかけると寝ぼけながら亮くんは寝室から出てきた。
「いい匂いがする」
「うん! さ、ご飯にしよう。顔を洗ってきて」
「ごめん、遅くなっちゃって」
そう言いながら亮くんはあくびをしつつ洗面所に消えていった。慌ただしく朝食を取るとお弁当を包む。その間に着替えた亮くんは起きたてよりももっさりした感じに整っていた。イケメンは消え去り、地味な浅賀くんに変わっていて、いつ見てもおかしくなる。
「りょうくーん、今日も素敵に浅賀くんになってますね」
「はい、渡辺さん。今日も完璧でしょう」
顔を見合わせると笑ってしまう。彼のネクタイを整えてあげながらお弁当を手渡す。
「朝早くからごめんな。手伝いもできなくて」
「いいよ。こうやって送り出せるの、私嬉しいし」
すると玄関で彼は動きを止める。
「小春にそう言われると仕事をサボりたくなる」
「だーめ。社長の息子が遅刻したらニュースになるよ」
「言うな、それ。今は真面目が取り柄の浅賀くんだから」
「でしょ。真面目な浅賀くんはさらに遅刻なんてしませんよ」
また後で、と私たちだけの言葉で彼を送りだす。
そしてドアが閉まると小さく息を吐いた。
こうしてなんでもない時間を過ごせることが1番の幸せなのかもしれない。これからの私たちのことを考えると少し不安になることもある。でも亮くんがいるから頑張ろうと思える。