王子は完璧少女に甘すぎる
「塩・・・・・・?」

あたしが放心状態で立ちすくんでいると、鷲があたしを見て不思議そうな顔をした。

「あっ、鷲!おはよー!」

あたしは作り笑顔で鷲に挨拶した。

「・・・・・・はよ・・・・・・」

鷲は眉間に皺を寄せた後、返事をしてくれた。

鷲は関係ないから・・・・・・。

まあ、あたしを心配するわけないけど。

でも、辛かった。

あんなに仲良くしてたのにって。

結局、あたしは駄目なんだって。

あたしが駄目なんだって。

眼の前から友達が消えていくのは自分のせいだって。

そう、ぐるぐる考えてた。

「ぉ・・・・・・し・・・・・・し、お・・・・・・・あぁっくそっ・・・・・・紫音!」

ぐるぐる考えてたからか、気がついたら夕暮れ時。

「しゅ・・・・・・う・・・・・・?」

「慣れねぇ言い方させやがって」

鷲はそう言いながら頭を掻いて安心したように笑った。

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