王子は完璧少女に甘すぎる
っ・・・・・・!

あたしの前でだけそう笑ってよ・・・・・・。

心のなかでそうなぜか思った。

あたし、今なんて、思ってんの・・・・・・。

「はぁっ・・・・・・!?ちょっ・・・・・・はっ・・・・・・!?」

鷲が驚いたようにあたしを見た。

最初はあたしがさっき思ったこと口からポロッと出しちゃったと思って焦りかけたけど舌に塩の味が少ししてわかった。

泣いてるんだって。

鷲はグレーのハンカチを出してあたしの涙を拭いてくれた。

「へったくそ」

「うるせ。慣れるほどやってない」

「ふふっ・・・・・・そうだよねっ・・・・・・!」

自然と元気が出てきた。

笑顔の鷲を見たのは、これが最後。

だっていっつも仏頂面だから。

だけど、あたしはずっと。

その顔を覚えてる。
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