王子は完璧少女に甘すぎる
あたりを見回すと、持っていたはずのスクールバックもなかった。

じゃあスマホも・・・・・・。

そう思い、私はするすると体の力が抜け、ひんやりとする地面にへたり込んだ。

どうし、よ・・・・・・。

夜のせいか、お昼には丁度良かった気温が今は寒く感じる。

私はどうすることも出来ず、せめてと思い体操マットの上に寝転んで眠りについた。

お腹、すいたし・・・・・・寂しいし・・・・・・怖い・・・・・・。

明日も学校あるし、明日には開けられるよね・・・・・・。

そんな僅かな期待を考えながら私はまた、眠った。

*  *  *

ドンッ!ドンッドンッ!

そんななにかを殴っているような鈍い音がして私は飛び起きた。

ドンッ!バキッ!ガラガラ

扉の方を見ていると、扉が開き始めた。

「莉緒!」

「ぇっ・・・・・・」

そこに来たのは羅翔だった。

羅翔を見た途端、私は安心して目から涙がポロポロと出てきた。

羅翔は倉庫の中に入ってきてしゃがんでいる私を抱きしめた。

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