王子は完璧少女に甘すぎる
「莉緒?」

後ろから、聞き覚えのある羅翔の声がした。

振り向くともう既にジャージを着た羅翔が不思議そうな顔をして私を見つめていた。

「羅翔?なんでここに?」

「・・・・・莉緒こそなんでだ?」

ゴミ箱に体操着があった。

そんなこと、言えるわけがない。

その時、職員室前に落とし物箱があることを思い出した。

「職員室前の落とし物箱に体操着、あったの・・・・・!」

私は作り笑いをして羅翔に言った。

嘘ついてごめん・・・・・・・。

少し後ろめたさもある・・・・・。

「・・・・・そうか」

羅翔、なんだか悲しそう・・・・・?

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