王子は完璧少女に甘すぎる
紫音がそういう間に鷲はフェンスに手をかけ、景色を見た。

「はい、鷲こっち見て〜」

「は・・・・・・?」

鷲は紫音に言われ体を半回転させると、パシャとシャッター音が聞こえた。

「はい!これで鷲の写真もあるから!」

紫音は二カッと笑った。

その顔を見た途端、鷲は大急ぎでスマホをポケットから出してその笑顔を撮った。

「あー!鷲肖像権侵害!」

「俺撮っといてか?」

鷲の反論に紫音は頬をぷくっと膨らませた。

「い・ちゃ・つ・か・な・い!」

愛衣がそう言って、私達六人の中に笑いが起きた。

・・・・・・。

「羅翔、羅翔・・・・・・」

私は羅翔を呼んだ。

すると、羅翔は私に目線を合わせるように足を曲げ体の高さを低くした。

私の顔の目の前に羅翔の顔がある。

私は羅翔の頬を両手で掴んだ。

「っ・・・・・・」
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