王子は完璧少女に甘すぎる
あたしがそんな声を出した瞬間、鷲の閉じた目があたしの目と距離3cmほどの近さにまで来ていた。

鷲にキスをされた。

「っ・・・・・・!?」

あたしはすっと離れた鷲の顔を見た。

鷲はふっと笑ってあたしを撫でた。

「しゅ・・・・・・ぅ・・・・・・っ」

あたしがそう震えながら呟くと、鷲は少し耳を赤くしてあたしを見た。

「七岡紫音」

「ん・・・・・・?」

鷲が真剣そうにあたしを見つめた。

「・・・・・・付き合って」

名前を呼んだときよりも少し小さな声で、でもはっきりと鷲は言った。

「っ・・・・・・!う、んっ・・・・・・!」

あたしはそう言って鷲の胸ぐらをつかんで引っ張り、鷲の顔があたしの目の前に来るようにして鷲の頬に次はあたしからキスをした。

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