王子は完璧少女に甘すぎる

バレンタインの期待 side羅翔

2月14日。

ガラガラガラ

「あっ、羅翔おはよう!」

「・・・・・・はよ」

相澤がいつも通りに挨拶してきたと思ったが、声は嬉しそうだった。

「羅翔、そんな顔しない!凛空は愛衣からチョコもらってて浮かれてるの」

七岡が言ったことで腑に落ちた。

ああ、そういえば今日はバレンタインか。

莉緒からは・・・・・・来るか・・・・・・?

今まではバレンタインなんて色々な女からチョコが渡される面倒くさいイベントだ。

今までは、な。

莉緒・・・・・・。

くれるか・・・・・・?

*  *  *

「あ、羅翔・・・・・・」

莉緒が1限目の休み時間、俺に声をかけた。

莉緒は左手を背に隠していた。

「これ、さっき落としたよ」

正面に出した莉緒の左手には、ノートがあった。

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