王子は完璧少女に甘すぎる
「・・・・・・あぁ」

まだ1限目だ。

まだ時間はある。

そう思って、俺は教室に戻った。

「あれ?羅翔、チョコもらえなかったんだ〜」

相澤が若干煽りながら言った。

「うるせぇ」

本当にこいつはどうしてこんなにも浮かれてるんだよ・・・・・・。

そして、2,3,4限目が終わった。

「羅翔、ちょっといいかな・・・・・・?」

昼休みが始まり、いつも通り食堂に行こうとすると、莉緒に止められた。

「なんだ?」

今回こそは、だよな・・・・・・?

「あのね・・・・・・」

そう言って、莉緒は小さな紙袋を出した。

「これ、さっきA組の子がこれ羅翔にって」

莉緒が出したのは『A組 佐藤』と書かれたものだった。

「あ、ありがとう・・・・・・」

莉緒からじゃない上に他の女からなんて・・・・・・。

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