王子は完璧少女に甘すぎる
ど、どうしよう・・・・・・。

5月とはいえまだ少し肌寒い。

雨に濡れて帰ったら風邪をひくかもしれないし・・・・・・。

うーんと考えていると、後ろから誰かに肩をたかれた。

・・・・・・?

「・・・・・・傘、ねぇの?」

まさかの女嫌いの椎先輩が。

雨音に消されそうな小さな声で椎先輩。

え・・・・・・?

椎先輩が・・・・・・?

「なぁ、ねぇのって・・・・・・」

ぽかんとしていた私に椎先輩はまた声をかけてきた。

「あ、な、ないで、す・・・・・・」

「・・・・・・入るか?」

気を使ってくれたのか、よくわからないけど・・・・・・椎先輩の厚意を踏みにじるわけにもいかないし・・・・・・。

でも、椎先輩は女嫌いなんだよね・・・・・・。

うーんと考えていたけど、椎先輩はを待たせるわけにもいかず脳をフル回転させた。

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・」

そう言って、私は椎先輩の傘に入れてもらって二人で帰った。

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