幼なじみは狐の子。2〜ドキドキの三角関係と異世界ワープ〜
しばらくして、向こうの方に、魔法協会支部と看板に出た大きく白い建物が見えてきた。
宗介を先頭に、恋を挟んで、3人は自動ドアを中へ入った。
中は明るく、モダンでクリーンな内装をしていた。
「こんにちは」
女の人の居る受付で宗介が言った。
「僕たち、爆発に巻き込まれて、ここへワープして来ちゃったみたいなんです。そういう場合ここへ行けって言われて。」
「それでは……異世界人の登録が必要になりますね。少々お待ちください。」
受付は後ろの部屋へ消えた。
恋と美風は宗介の後ろで話していた。
「異世界人だって。これ、全部本当の事だと思う?。新田さん。」
「分かんない。でも面白そう。」
「面白そう、じゃないでしょ。どんな所か分かんないんだから。まったく呑気。新田さんは。」
間もなく受付が出てきた。
「異世界人さんは魔法協会に保護されます。当面は魔法協会のシェルターで暮らすことになると思います。今迎えを手配したところです。」
3人は渡された用紙に記入して異世界人の登録を済ませてから車を待った。