敏腕エリート部長は3年越しの恋慕を滾らせる
七月上旬。
毎年この時期に『WING FESTIVAL』が開かれる。
来場者は毎年数十万人を優に超え、国内最大のスポーツフェスだ。
フェス会場は五か所あり、各競技の『聖地』と呼ばれる場所を中心に、国内の主要大会が開かれる施設で催される。
一般来場者が、『WING』と契約しているプロアスリートと交流できるとあって、全国各地から大勢の人が訪れる。
『WING』社のロゴマークでもある羽のデザインが印刷されたポロシャツやTシャツを着た社員や派遣スタッフが、各会場に配置され、この期間の事務ワークはほぼ機能が停止していると言っても過言ではない。
経理部や業務部からもスタッフが駆り出され、社内に残るスタッフは黙々と作業あるのみ。
普段から雑務を押し付けられている美絃の机の上には、フェス応援に出ている社員の仕事が山積みされている。
ここぞとばかりにフェスを理由にして、擦り付けて行ったのだ。
「はぁぁ~~、終わるかな、これ……」
盛大な溜息を漏らした美絃は、ブラウスの袖を捲り上げて、気合を入れ直す。
フェスは五日間あるため、今日中に終わらせなければならないわけではない。
嫌味を言われたり気を遣わない分、大量の事務作業は美絃向けなのかもしれない。
**
黙々と作業を進め、三時間が経った頃。
「ひゃっ?!」
突然冷たい何かが美絃の首筋を襲った。
毎年この時期に『WING FESTIVAL』が開かれる。
来場者は毎年数十万人を優に超え、国内最大のスポーツフェスだ。
フェス会場は五か所あり、各競技の『聖地』と呼ばれる場所を中心に、国内の主要大会が開かれる施設で催される。
一般来場者が、『WING』と契約しているプロアスリートと交流できるとあって、全国各地から大勢の人が訪れる。
『WING』社のロゴマークでもある羽のデザインが印刷されたポロシャツやTシャツを着た社員や派遣スタッフが、各会場に配置され、この期間の事務ワークはほぼ機能が停止していると言っても過言ではない。
経理部や業務部からもスタッフが駆り出され、社内に残るスタッフは黙々と作業あるのみ。
普段から雑務を押し付けられている美絃の机の上には、フェス応援に出ている社員の仕事が山積みされている。
ここぞとばかりにフェスを理由にして、擦り付けて行ったのだ。
「はぁぁ~~、終わるかな、これ……」
盛大な溜息を漏らした美絃は、ブラウスの袖を捲り上げて、気合を入れ直す。
フェスは五日間あるため、今日中に終わらせなければならないわけではない。
嫌味を言われたり気を遣わない分、大量の事務作業は美絃向けなのかもしれない。
**
黙々と作業を進め、三時間が経った頃。
「ひゃっ?!」
突然冷たい何かが美絃の首筋を襲った。