敏腕エリート部長は3年越しの恋慕を滾らせる
「初めまして、美絃の母です。娘が毎日お世話になってます」
「美絃の父です」
超絶美形の郡司部長に釘付けの母親。
不躾にもじろじろと見すぎな気がするが、隣りに座る夕輔は、口をあんぐりと開けたまま固まっている。
それもそのはず。
姉の恋人だとずっと思って行き会っていた誠二とは全くの別人なのだから。
しかも、誠二よりも長身で男前でもあるし、大人のデキる男の雰囲気がダダ洩れの彼に、さすがの夕輔も見惚れてしまっている。
父親は、娘が初めて紹介した男性ということもあって、正直気まずさが勝っているようで、無意識に視線が逸らされている。
「ここの中華は凄く美味しいので、ゆっくり召し上がって下さい」
「まぁ、そうなんですね。それは楽しみだわ~」
美絃が予約したのは中華料理のコースで、本場の味が味わえるとあって、著名人も足繁く通うと有名なのだ。
テーブルの上には回転テーブルがセッティングされていて、程なくして次々と料理が運ばれて来た。
**
「では、郡司さんは、美絃が務める会社の上司さんなんですね?」
「直属の上司というわけではないですが、時々美絃さんにデータの管理をお願いしたりしてます」
「オフィスラブっていうやつね♪」
「お母さんっ!」
母親が田舎のおばさん丸出しで矢継ぎ早に質問するから、恥ずかしさのあまり、顔から火が出てきそうだ。
「娘のどんなところに惹かれたんですか?」
「ちょっと! もういい加減にしてよ……」
「美絃さんには初めて言いますが、私の一目惚れみたいなものなんです。海外赴任から帰国して疲れが溜まっていて、体調を崩し気味だったんですが、重要ポストに就いていることもあって休めなくて。給湯室で少し休んでいたら、美絃さんが私の体調不良に気付いてくれまして、……さりげなく気遣ってくれたんですよね。他の社員なんて素通りなのに、本当に彼女だけが気付いてくれて。その優しさに完全ノックアウトです」
千尋は蕩けるほど優しい眼差しを美絃に向けた。
「美絃の父です」
超絶美形の郡司部長に釘付けの母親。
不躾にもじろじろと見すぎな気がするが、隣りに座る夕輔は、口をあんぐりと開けたまま固まっている。
それもそのはず。
姉の恋人だとずっと思って行き会っていた誠二とは全くの別人なのだから。
しかも、誠二よりも長身で男前でもあるし、大人のデキる男の雰囲気がダダ洩れの彼に、さすがの夕輔も見惚れてしまっている。
父親は、娘が初めて紹介した男性ということもあって、正直気まずさが勝っているようで、無意識に視線が逸らされている。
「ここの中華は凄く美味しいので、ゆっくり召し上がって下さい」
「まぁ、そうなんですね。それは楽しみだわ~」
美絃が予約したのは中華料理のコースで、本場の味が味わえるとあって、著名人も足繁く通うと有名なのだ。
テーブルの上には回転テーブルがセッティングされていて、程なくして次々と料理が運ばれて来た。
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「では、郡司さんは、美絃が務める会社の上司さんなんですね?」
「直属の上司というわけではないですが、時々美絃さんにデータの管理をお願いしたりしてます」
「オフィスラブっていうやつね♪」
「お母さんっ!」
母親が田舎のおばさん丸出しで矢継ぎ早に質問するから、恥ずかしさのあまり、顔から火が出てきそうだ。
「娘のどんなところに惹かれたんですか?」
「ちょっと! もういい加減にしてよ……」
「美絃さんには初めて言いますが、私の一目惚れみたいなものなんです。海外赴任から帰国して疲れが溜まっていて、体調を崩し気味だったんですが、重要ポストに就いていることもあって休めなくて。給湯室で少し休んでいたら、美絃さんが私の体調不良に気付いてくれまして、……さりげなく気遣ってくれたんですよね。他の社員なんて素通りなのに、本当に彼女だけが気付いてくれて。その優しさに完全ノックアウトです」
千尋は蕩けるほど優しい眼差しを美絃に向けた。