再会は小さなぬくもりと一緒に
***
そして数日が過ぎた。
私は会社に出社しながら、帰りに祖父の病院に寄ることを続けていた。
祖父は足が動くこと以外は元気に過ごしていて、「酒が飲みたい」と愚痴をこぼし、主治医に叱られたと言う話を看護師さんから聞いた。
元気とは言え、もう七十半ばに差し掛かろうとしている年齢だし、いつ何があってもおかしくはない。
そう思うと何だか悲しくて、祖父に許可を取って家に泊まることにした。ハルの温もりが、その悲しみを埋めてくれていたからだ。
(やっぱりここに住んどけばよかったなぁ)
私が大学に入学すると、また父の転勤があり一人暮らしをすることになった。この家に住むことも考えたが、結局学生寮に入ることになり、そのまま一人暮らしを続けていた。
よく考えれば祖父の家から会社へは乗り換え無しで一本で行ける。通勤時間は少し増えるけど、今住んでるアパートより駅に近いから歩く時間は減る。
次の更新が近いから、もういっそここに引っ越そうかな。なんてことを考えていた。
私は祖父宅へ帰ると、真っ先に病院から持って帰ってきた洗濯物を回す。そしてスーパーで買ってきた鰹の刺身を切り分けると、ハルにあげる分を鍋に入れて茹でる。
ハルは鰹が大好物。それに水分を取らせないといけないので、茹でたスープを与えているのだ。
「ハル、はいどうぞ」
カリカリを茹でた汁でふやかして、ほぐした鰹をトッピングしたものをあげると、ニャーニャー鳴きながら食べ始めた。
時折ちらっとこっちを見る様子画可愛くて、思わず頬が緩んでしまう。
さぁそろそろ自分のご飯も作ろうと、鍋に火をかけた時だった。
そして数日が過ぎた。
私は会社に出社しながら、帰りに祖父の病院に寄ることを続けていた。
祖父は足が動くこと以外は元気に過ごしていて、「酒が飲みたい」と愚痴をこぼし、主治医に叱られたと言う話を看護師さんから聞いた。
元気とは言え、もう七十半ばに差し掛かろうとしている年齢だし、いつ何があってもおかしくはない。
そう思うと何だか悲しくて、祖父に許可を取って家に泊まることにした。ハルの温もりが、その悲しみを埋めてくれていたからだ。
(やっぱりここに住んどけばよかったなぁ)
私が大学に入学すると、また父の転勤があり一人暮らしをすることになった。この家に住むことも考えたが、結局学生寮に入ることになり、そのまま一人暮らしを続けていた。
よく考えれば祖父の家から会社へは乗り換え無しで一本で行ける。通勤時間は少し増えるけど、今住んでるアパートより駅に近いから歩く時間は減る。
次の更新が近いから、もういっそここに引っ越そうかな。なんてことを考えていた。
私は祖父宅へ帰ると、真っ先に病院から持って帰ってきた洗濯物を回す。そしてスーパーで買ってきた鰹の刺身を切り分けると、ハルにあげる分を鍋に入れて茹でる。
ハルは鰹が大好物。それに水分を取らせないといけないので、茹でたスープを与えているのだ。
「ハル、はいどうぞ」
カリカリを茹でた汁でふやかして、ほぐした鰹をトッピングしたものをあげると、ニャーニャー鳴きながら食べ始めた。
時折ちらっとこっちを見る様子画可愛くて、思わず頬が緩んでしまう。
さぁそろそろ自分のご飯も作ろうと、鍋に火をかけた時だった。