代理お見合いに出席したら、運命の恋が始まりました~社長令息は初心な彼女を溺愛したい~
その通りのことを、玖苑はとても大切そうに口に出した。
「初めて会ったときも、声を毎日聞いていたときも、それからお見合いのとき、そして本日……。想いは募る一方でした。この機会を逃したくありません」
七海は弾けそうな胸の中を抱えながら、ただ玖苑の目を見つめていた。
交わる視線の先の、彼の瞳には、優しい感情がたっぷり詰まっている。
そこで玖苑の手が伸ばされた。
遠慮がちに、七海の手に触れられる。
今日会って以来、手を取られたり、腕を組んだりして知った優しいぬくもりが、七海の手を包んだ。
七海の手を持ち上げ、自分のほうへ軽く引き寄せて、玖苑はとても大切そうに両手で包んだ。
大きな両手に、七海の手はすっぽりとすべて包み込まれてしまう。
どくん、どくん、と跳ねる鼓動のせいで息苦しくなりつつも、七海にとってはとても幸せに感じられる時間だった。
「七海さん。俺とお付き合いしてくださいませんか」
七海の手を握り、瞳を真っ直ぐに見つめてやってきたのは、ストレートな告白の言葉だ。
「初めて会ったときも、声を毎日聞いていたときも、それからお見合いのとき、そして本日……。想いは募る一方でした。この機会を逃したくありません」
七海は弾けそうな胸の中を抱えながら、ただ玖苑の目を見つめていた。
交わる視線の先の、彼の瞳には、優しい感情がたっぷり詰まっている。
そこで玖苑の手が伸ばされた。
遠慮がちに、七海の手に触れられる。
今日会って以来、手を取られたり、腕を組んだりして知った優しいぬくもりが、七海の手を包んだ。
七海の手を持ち上げ、自分のほうへ軽く引き寄せて、玖苑はとても大切そうに両手で包んだ。
大きな両手に、七海の手はすっぽりとすべて包み込まれてしまう。
どくん、どくん、と跳ねる鼓動のせいで息苦しくなりつつも、七海にとってはとても幸せに感じられる時間だった。
「七海さん。俺とお付き合いしてくださいませんか」
七海の手を握り、瞳を真っ直ぐに見つめてやってきたのは、ストレートな告白の言葉だ。