代理お見合いに出席したら、運命の恋が始まりました~社長令息は初心な彼女を溺愛したい~
玖苑から婚約を申し込まれたのは、つい先週のことだ。
『俺と婚約してほしい。この交際を、結婚前提にしてほしいんだ』
婚約指輪まで差し出されて、真剣に言われて驚いた。
でも七海は迷わなかった。
玖苑は告白のとき、この出会いを『運命』と言ってくれた。
今では七海も同じように思う。
『ありがとう。喜んで……!』
心のままに、すぐ頷いた。
それで両家で正式な婚約を結ぶ前に、家族へ紹介ということになった次第だ。
「素敵な方だよね。それに玖苑さん、HEROにちょっと似てると思ってたんだぁ。イケメンだよね」
一華はそこでスマホを取り出して、写真を呼び出した。
出された写真に、七海は照れてしまう。
それは七海と玖苑が寄り添って写っているものだ。
先日、デートの写真を一華に送って、見てもらったのである。
でもそこで思い出した。
「あ、そのことなんだけど……、実は……」
そういえば、玖苑とHEROの関係については話していなかった。
一華にとっては、推しが身近になってしまう形になるのだから、軽率に話せなかったのだ。
まだ玖苑と付き合って数ヵ月だったから、もう少し落ち着いたら話すつもりだったのだけど、今日はいい機会だろう。
『俺と婚約してほしい。この交際を、結婚前提にしてほしいんだ』
婚約指輪まで差し出されて、真剣に言われて驚いた。
でも七海は迷わなかった。
玖苑は告白のとき、この出会いを『運命』と言ってくれた。
今では七海も同じように思う。
『ありがとう。喜んで……!』
心のままに、すぐ頷いた。
それで両家で正式な婚約を結ぶ前に、家族へ紹介ということになった次第だ。
「素敵な方だよね。それに玖苑さん、HEROにちょっと似てると思ってたんだぁ。イケメンだよね」
一華はそこでスマホを取り出して、写真を呼び出した。
出された写真に、七海は照れてしまう。
それは七海と玖苑が寄り添って写っているものだ。
先日、デートの写真を一華に送って、見てもらったのである。
でもそこで思い出した。
「あ、そのことなんだけど……、実は……」
そういえば、玖苑とHEROの関係については話していなかった。
一華にとっては、推しが身近になってしまう形になるのだから、軽率に話せなかったのだ。
まだ玖苑と付き合って数ヵ月だったから、もう少し落ち着いたら話すつもりだったのだけど、今日はいい機会だろう。