訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
あの取材をキッカケに手を出したとか邪推それそうだし、誰かに言いふらされるのも困る。
本当の恋人関係ならそれも許容できるが、要さんとは恋愛コンサルのために恋人ごっこをしているだけに過ぎず、ただの友人関係みたいなものだ。
余計な誤解は避けたい。
そう素早く頭の中で結論を導き出した私は、「ちょっとお手洗いに行ってきます」と告げ、要さんを残してその場から1人離れることにした。
唐突な私の言葉に要さんは目を丸くしていたけど、残念ながらゆっくりフォローする余裕はない。
藤間機長がどんどん近づいてきていたため、要さんへの説明を省いて私は急いで行動に移した。
元来た道を戻りながら、並木道沿いにある手頃なカフェに駆け込む。
そのカフェの入口で外の様子を窺い、藤間機長が通り過ぎるのを待った。
しばらくすると、私のいるカフェの前を藤間機長が恋人らしき女性と歩き去って行く。
その後ろ姿を見送ってようやく私はふぅと安堵の息をついた。
ちょうどそのタイミングでスマホが着信を告げて震える。
「もしもし、亜湖ちゃん? 今どこ?」
「すみません急に。今さっき通り過ぎたカフェにいます。すぐ戻りますね。ちょっとだけ待っててください」
「いや、俺がそっちに行くよ。そこで待ってて」
「えっ? あ、はい。分かりました」
本当の恋人関係ならそれも許容できるが、要さんとは恋愛コンサルのために恋人ごっこをしているだけに過ぎず、ただの友人関係みたいなものだ。
余計な誤解は避けたい。
そう素早く頭の中で結論を導き出した私は、「ちょっとお手洗いに行ってきます」と告げ、要さんを残してその場から1人離れることにした。
唐突な私の言葉に要さんは目を丸くしていたけど、残念ながらゆっくりフォローする余裕はない。
藤間機長がどんどん近づいてきていたため、要さんへの説明を省いて私は急いで行動に移した。
元来た道を戻りながら、並木道沿いにある手頃なカフェに駆け込む。
そのカフェの入口で外の様子を窺い、藤間機長が通り過ぎるのを待った。
しばらくすると、私のいるカフェの前を藤間機長が恋人らしき女性と歩き去って行く。
その後ろ姿を見送ってようやく私はふぅと安堵の息をついた。
ちょうどそのタイミングでスマホが着信を告げて震える。
「もしもし、亜湖ちゃん? 今どこ?」
「すみません急に。今さっき通り過ぎたカフェにいます。すぐ戻りますね。ちょっとだけ待っててください」
「いや、俺がそっちに行くよ。そこで待ってて」
「えっ? あ、はい。分かりました」