訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
話ができるところに到着するまでは答えてくれないだろう雰囲気を感じて、私は手を引かれるままに要さんの後に続く。
そうして辿り着いたのは、驚いたことにお見合いをしていたホテルにある一室だった。
「さっきの今でホテルの部屋に連れてくるのは、ちょっと憚られたんだけど……ここが一番すぐに亜湖ちゃんとゆっくり話せる場所だったから。ごめん、嫌だった?」
部屋に入ると、要さんがやや不安そうに私の反応を窺うよう顔を覗き込んでくる。
スイートではないスタンダードな部屋は、ホテルらしからぬ散らかり具合だった。
パッと目に入るテーブルの上には、パソコンや資料本、紙、ペンなどが雑多に置かれている。
その様子から私は察した。
「……新作執筆のためにホテルに缶詰になってるって言ってましたけど、ここだったんですね」
菅野さんのように要さんが私を体目的でホテルの一室に連れ込むとはもともと全く疑っていなかったが、この部屋を見て深く納得した。
要さんの書斎を彷彿とさせる状態だし、確かにここなら2人でゆっくり話ができるだろう。
「とりあえず座ろうか。あー…椅子とテーブルの辺りは散らかってるからこっちかな」
そう言って連れて行かれたのは、キングサイズのベッドだった。
要さんはベッドの端に腰を下ろし、私にも隣へ座るよう促す。
だが、私はそれに応じられずその場に立ち尽くした。
そうして辿り着いたのは、驚いたことにお見合いをしていたホテルにある一室だった。
「さっきの今でホテルの部屋に連れてくるのは、ちょっと憚られたんだけど……ここが一番すぐに亜湖ちゃんとゆっくり話せる場所だったから。ごめん、嫌だった?」
部屋に入ると、要さんがやや不安そうに私の反応を窺うよう顔を覗き込んでくる。
スイートではないスタンダードな部屋は、ホテルらしからぬ散らかり具合だった。
パッと目に入るテーブルの上には、パソコンや資料本、紙、ペンなどが雑多に置かれている。
その様子から私は察した。
「……新作執筆のためにホテルに缶詰になってるって言ってましたけど、ここだったんですね」
菅野さんのように要さんが私を体目的でホテルの一室に連れ込むとはもともと全く疑っていなかったが、この部屋を見て深く納得した。
要さんの書斎を彷彿とさせる状態だし、確かにここなら2人でゆっくり話ができるだろう。
「とりあえず座ろうか。あー…椅子とテーブルの辺りは散らかってるからこっちかな」
そう言って連れて行かれたのは、キングサイズのベッドだった。
要さんはベッドの端に腰を下ろし、私にも隣へ座るよう促す。
だが、私はそれに応じられずその場に立ち尽くした。