訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
「坂田さんが既婚者だからだよ。まぁ、奥さんの不倫が原因ですでに別居していて、離婚に向けて調停中らしいけど。相沢さんと再会したのはそんな時で、でも一応まだ書類上は既婚者だから、色々な面で余計な波風を立てないために周囲には秘密にしているらしいよ」
「そうなんですか」
ふとミュンヘンで交わした円香さんとの会話を思い出す。
あの時円香さんは「彼氏はしばらくいいかなぁ」と零していた。
もしかしたらすでに坂田さんという恋人がいて、でも表立って言えなくて言葉を濁したのかもしれない。
……それに円香さん、要さんのことはあくまで目の保養で、異性としては興味ない様子だったよね。勝手に嫉妬しちゃってたなぁ。
あの日の自分の言動を思い出すと苦い気持ちが込み上げてくる。
「坂田さんが相沢さん経由で亜湖ちゃんのお見合いのことを聞いたのも、本当にたまたまだったみたいだよ。それこそ俺と同じように雑談の中でだね。『そういえば貴方が会ったことのある私の後輩がね~』って感じで聞いたらしい」
「実はそこが不思議なんです。私、円香さんにもお見合いの話はしてなくって」
「相沢さんがなんで知っていたのかは俺も正直分からない。亜湖ちゃんが話してないなら、別の誰かから聞いたんだろうけど」
そう言われて、私は起こり得る可能性を考えてみる。
まず職場は絶対にありえない。
私は誰にも話していない。
「そうなんですか」
ふとミュンヘンで交わした円香さんとの会話を思い出す。
あの時円香さんは「彼氏はしばらくいいかなぁ」と零していた。
もしかしたらすでに坂田さんという恋人がいて、でも表立って言えなくて言葉を濁したのかもしれない。
……それに円香さん、要さんのことはあくまで目の保養で、異性としては興味ない様子だったよね。勝手に嫉妬しちゃってたなぁ。
あの日の自分の言動を思い出すと苦い気持ちが込み上げてくる。
「坂田さんが相沢さん経由で亜湖ちゃんのお見合いのことを聞いたのも、本当にたまたまだったみたいだよ。それこそ俺と同じように雑談の中でだね。『そういえば貴方が会ったことのある私の後輩がね~』って感じで聞いたらしい」
「実はそこが不思議なんです。私、円香さんにもお見合いの話はしてなくって」
「相沢さんがなんで知っていたのかは俺も正直分からない。亜湖ちゃんが話してないなら、別の誰かから聞いたんだろうけど」
そう言われて、私は起こり得る可能性を考えてみる。
まず職場は絶対にありえない。
私は誰にも話していない。