訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
――青木賞受賞おめでとうございます。受賞の連絡を受けた時の心境はいかがでしたか?

花山:最初は驚きました。その後にどんどん嬉しさが込み上げてきて。あと“これは良いキッカケになるぞ”と思いました。


――キッカケですか? それはどのような?

花山:プロポーズをするキッカケです。おかげさまで、無事プロポーズに成功して最近結婚しました。


――それはおめでとうございます! 奥様との馴れ初めをお伺いしても?

花山:妻との最初の出会いは飛行機の中でした。その後偶然街で再会して。実はその頃、スランプで書けない時期だったんですが、妻に叱咤激励されてスランプを脱したんですよ。それから『銀翼に潜む殺意』を書き始めました。


――では『銀翼に潜む殺意』が生まれたのは奥様のおかげですね。本作の舞台が飛行機でしたが、もしかして奥様との出会いの場だったからですか?

花山:いえ、そこは特に関係ありません。妻が客室乗務員をしているので仕事について話を聞くうちに、だんだん興味を持ったという感じです。それで自然と飛行機を舞台にしてみようと思うようになりました。


――なるほど。奥様の影響だったんですね。ところで花山先生はこの青木賞受賞をキッカケにメディアへ顔出しをされることになりましたが、何か心境の変化があったんですか?

< 200 / 204 >

この作品をシェア

pagetop