訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
それをグッと抑え、私は騒つく気持ちを落ち着かせるために、一度ゆっくりと目の前のコーヒーに口をつけた。
そうして改めて冷静にさっきの言葉を思い返して吟味すると、私はある事実に思い当たってしまった。
「………もしかして、ノートの中身を読みました?」
どう考えてもそれしか考えられない。
その推測は、やはりと言うべきか正解だったようだ。
向かい側に座る男性は肯定するようにニコリと微笑んだのである。
……落とし物のノートを勝手に盗み見るなんてサイテー!
心底不快でたまらないが、そんな大切な物を置き忘れた私にも落ち度があるため、面と向かって文句を言うこともできない。
悔しさを滲ませていると、男性は続いてノートを拾った経緯や中身を見た理由などを語り始めた。
「ごめんね、勝手に見て。最初はテーブルに置き忘れてあるのを偶然見つけて、マスターに忘れ物として渡そうと思ってたんだ。けど、ちょうどその時マスターの手が離せない状態で。それで後で渡そうと思ったところ、なぜかふとノートの中身が気になってペラペラっと何気なく見たら、あまりの面白さに夢中になってしまって」
男性によると、それでノートの持ち主に興味が湧いたらしく、ぜひ会って話してみたいと思ったそうだ。
その後、マスターに忘れ物があったことを伝え、私のことを上手く聞き出したという。
そうして改めて冷静にさっきの言葉を思い返して吟味すると、私はある事実に思い当たってしまった。
「………もしかして、ノートの中身を読みました?」
どう考えてもそれしか考えられない。
その推測は、やはりと言うべきか正解だったようだ。
向かい側に座る男性は肯定するようにニコリと微笑んだのである。
……落とし物のノートを勝手に盗み見るなんてサイテー!
心底不快でたまらないが、そんな大切な物を置き忘れた私にも落ち度があるため、面と向かって文句を言うこともできない。
悔しさを滲ませていると、男性は続いてノートを拾った経緯や中身を見た理由などを語り始めた。
「ごめんね、勝手に見て。最初はテーブルに置き忘れてあるのを偶然見つけて、マスターに忘れ物として渡そうと思ってたんだ。けど、ちょうどその時マスターの手が離せない状態で。それで後で渡そうと思ったところ、なぜかふとノートの中身が気になってペラペラっと何気なく見たら、あまりの面白さに夢中になってしまって」
男性によると、それでノートの持ち主に興味が湧いたらしく、ぜひ会って話してみたいと思ったそうだ。
その後、マスターに忘れ物があったことを伝え、私のことを上手く聞き出したという。