訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
05. 『花山粧』
「久しぶり、来栖さん」
「久しぶりって言っても、たったの1週間だけですけど」
「俺としては今日この日が待ち遠しかったから、久しぶりに感じるんだよ」
「はぁ、そうなんですか」
「そういえば確か来栖さんは昨日ニューヨークから帰ってばかりなんだっけ」
ニューヨークから帰国した翌日のオフの日。
私は約束通り、『珈琲ろまん』のテーブル席で葉山さんと向かい合っていた。
葉山さんは今日も、カラーシャツの上にルーズなシルエットのカーディガン、下はスラックスというキレイめカジュアルな服装だった。
シンプルな装いなのに、その顔立ちの端正さとスタイルの良さのおかげか、一際オシャレで洗練された雰囲気を醸し出している。
そんな目の前のイケメンさんは、朗らかに微笑んでいて実に機嫌が良さそうだ。
私はというと、今更取り繕うのも面倒で、今日は作り込んだ愛され笑顔を封印し、初っ端から完全なる素で相対していた。
「それで、忙しそうだけど原稿は読んでくれた?」
「約束でしたからちゃんと読みましたよ。本気でボロクソ言いますけどいいんですね? 後から文句言わないでくださいね?」
「久しぶりって言っても、たったの1週間だけですけど」
「俺としては今日この日が待ち遠しかったから、久しぶりに感じるんだよ」
「はぁ、そうなんですか」
「そういえば確か来栖さんは昨日ニューヨークから帰ってばかりなんだっけ」
ニューヨークから帰国した翌日のオフの日。
私は約束通り、『珈琲ろまん』のテーブル席で葉山さんと向かい合っていた。
葉山さんは今日も、カラーシャツの上にルーズなシルエットのカーディガン、下はスラックスというキレイめカジュアルな服装だった。
シンプルな装いなのに、その顔立ちの端正さとスタイルの良さのおかげか、一際オシャレで洗練された雰囲気を醸し出している。
そんな目の前のイケメンさんは、朗らかに微笑んでいて実に機嫌が良さそうだ。
私はというと、今更取り繕うのも面倒で、今日は作り込んだ愛され笑顔を封印し、初っ端から完全なる素で相対していた。
「それで、忙しそうだけど原稿は読んでくれた?」
「約束でしたからちゃんと読みましたよ。本気でボロクソ言いますけどいいんですね? 後から文句言わないでくださいね?」