訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
正式に恋愛コンサルを引き受けることが決定したことを受け、私達はこの勢いで続いて細々とした要件も擦り合わせることにした。


「まず頻度と日程だけど、これは主に来栖さんの仕事次第かな。俺は基本的に自分の都合でスケジュール調整できるから」

「うーん、頻度は週1くらいで、日程は私の勤務シフトを葉山さんに伝えるんで、その中から選んでもらうって感じでどうですか?」

「そうしよう。じゃあ連絡先も交換しておこうか」

「了解です」

電話番号とメッセージアプリのアカウントを教え合い、私のスマホに葉山さんの連絡先が追加された。

 ……この連絡先情報、流出させたらヤバイだろうなぁ。なんせあの花山粧の連絡先ってことだもんね。

頭では理解しているが、実はいまだに葉山さんが花山粧という実感はあまりない。

ドラマや映画は観たことあるが、葉山さんが書いた原作小説自体を読んだことがないからというのもある。

それに最初の小説があのポンコツ恋愛小説だったから余計に凄い人という認識が薄いのかもしれない。

 ……葉山さんの事情を知ると、あの恋愛小説が酷かったのはちょっと納得かも。書いた本人が女心が分からずに恋愛に苦戦してるわけだもんね。

「あと決めておくべきなのは、恋愛コンサル中のルールとかかな」

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