お父さんが魔導士だなんて、聞いてない!
学校に行けなくなって数日は、家にこもっていた。教科書を開いて、ワークの問題を説く。
幸いなことに、お母さんは家で仕事をしていたので、平日の昼間に私が家にいても何も問題はなかった。
問題があるとしたら、勉強が遅れることくらいだろうか。いや、一番の問題は、学校に行けないことだ。
このままでよくないというのはわかっているけれど、そう思っていたのは私だけでなく、お母さんや担任の先生も同じだったみたい。
学校に行けなくなって一か月くらい経ってから「そろそろ学校に行ってみない?」とお母さんに言われた。自分のクラスに行かなくてもいいから、とにかく「学校」に行ってみないかと。
どうやら私のような不登校児や、教室が苦手な子のためにSSRという特別な教室を開くらしい。SSRってスーパースペシャルレアな教室じゃなくて、スクールサポートルームという意味。
そこでタブレットを使えば、他の子と同じように授業を受けられるとのこと。
そんな提案を受け、私が学校へ通うのを再開したのは、小学三年の二学期が半分過ぎてからだった。
SSR教室でタブレットを用いて授業を受けるという方法は、意外と私に合っていたようで、毎朝、起こっていた身体の不調もすっかりなくなった。
だけど、見た目がちょっと違う人間が、学校に通っているのを面白くないと思う人たちは、やっぱり一定数いるらしい。
お母さんのお迎えを待っていたちょっとの時間。本来のクラスメートである男子生徒三人が、SSR教室に乱入してきたのだ。
「おまえがいなくなってせいせいしたのに」
「なんでまだ、学校にいるんだよ。ガイジン」
幸いなことに、お母さんは家で仕事をしていたので、平日の昼間に私が家にいても何も問題はなかった。
問題があるとしたら、勉強が遅れることくらいだろうか。いや、一番の問題は、学校に行けないことだ。
このままでよくないというのはわかっているけれど、そう思っていたのは私だけでなく、お母さんや担任の先生も同じだったみたい。
学校に行けなくなって一か月くらい経ってから「そろそろ学校に行ってみない?」とお母さんに言われた。自分のクラスに行かなくてもいいから、とにかく「学校」に行ってみないかと。
どうやら私のような不登校児や、教室が苦手な子のためにSSRという特別な教室を開くらしい。SSRってスーパースペシャルレアな教室じゃなくて、スクールサポートルームという意味。
そこでタブレットを使えば、他の子と同じように授業を受けられるとのこと。
そんな提案を受け、私が学校へ通うのを再開したのは、小学三年の二学期が半分過ぎてからだった。
SSR教室でタブレットを用いて授業を受けるという方法は、意外と私に合っていたようで、毎朝、起こっていた身体の不調もすっかりなくなった。
だけど、見た目がちょっと違う人間が、学校に通っているのを面白くないと思う人たちは、やっぱり一定数いるらしい。
お母さんのお迎えを待っていたちょっとの時間。本来のクラスメートである男子生徒三人が、SSR教室に乱入してきたのだ。
「おまえがいなくなってせいせいしたのに」
「なんでまだ、学校にいるんだよ。ガイジン」