お父さんが魔導士だなんて、聞いてない!
「違う。お母さんはゲームをしません」
「じゃ。本のお話だ。お母さんが好きな、なんとかファンタジー」
「違います。お母さんは、ゆのちゃんの話をしています」
自分の母親が真面目な顔で「あなたには魔力がある」と言っているこの状況。冗談なのか本気なのか、それすらわからない。
「こんなこと、急に言われてもびっくりするよね?」
私は、こくこくと、赤べこのように首を振った。
「今からお母さんが言うこと。信じられないかもしれないけど、本当のことだから」
そう前置きをして、私が生まれる前のこと、今から約十年前の話を教えてくれた。
それがお父さんのことだ。
「お父さんの名前は、ゼノビア・アストレイド。エルセリオン王国で魔導士をやっている人。あっちでは魔導士っていうけど、わかりやすく言うと魔法使いね」
まるで作り話のような内容を、お母さんはすらすらと口にしていく。
「大学の卒業パーティーの帰り道、飲み屋さんの外の階段で足を踏み外しちゃってね。そこ、お店が二階にあったの。つい、飲み過ぎちゃったのよね~」
酔っ払って階段を踏み外す人って、本当にいるんだ。
「それで。気がついたら、違う世界に飛ばされてた」
アニメの世界のような話を、淡々と続けていく。
「じゃ。本のお話だ。お母さんが好きな、なんとかファンタジー」
「違います。お母さんは、ゆのちゃんの話をしています」
自分の母親が真面目な顔で「あなたには魔力がある」と言っているこの状況。冗談なのか本気なのか、それすらわからない。
「こんなこと、急に言われてもびっくりするよね?」
私は、こくこくと、赤べこのように首を振った。
「今からお母さんが言うこと。信じられないかもしれないけど、本当のことだから」
そう前置きをして、私が生まれる前のこと、今から約十年前の話を教えてくれた。
それがお父さんのことだ。
「お父さんの名前は、ゼノビア・アストレイド。エルセリオン王国で魔導士をやっている人。あっちでは魔導士っていうけど、わかりやすく言うと魔法使いね」
まるで作り話のような内容を、お母さんはすらすらと口にしていく。
「大学の卒業パーティーの帰り道、飲み屋さんの外の階段で足を踏み外しちゃってね。そこ、お店が二階にあったの。つい、飲み過ぎちゃったのよね~」
酔っ払って階段を踏み外す人って、本当にいるんだ。
「それで。気がついたら、違う世界に飛ばされてた」
アニメの世界のような話を、淡々と続けていく。