お父さんが魔導士だなんて、聞いてない!
違う世界に飛ばされたお母さんは、異界人としてエルセリオン王国を魔王から救うために手を貸したらしい。その魔王討伐のために、一緒にパーティーを組んだ仲間の一人がお父さんだったこと。
魔王を倒したら、結婚の約束をしていたこと。
そしてせっかく魔王を倒したというのに、ちょっとしたすれ違いで、お母さんが怒ってこっちに戻ってきてしまったこと。戻ってきてから妊娠に気づき、私を出産したこと。
「お母さんが向こうに言っている間って、こっちの人はお母さんのことをどう思っていたの?」
「そうよねぇ? それが不思議なところで、というより魔法の力が働いているのかな? 戻ってきてから、ゆのはを産んだけれど……きちんと戸籍はあるしね。そうそう、戻ってきてすぐに、戸籍を確認しにいったんだった」
そういうところ、きちんとしているのがお母さんらしい。
「それにほら、両親は私が大学生のときに事故で亡くなっちゃったし。戸籍がなかったら大変だと思って……」
兄弟もいないお母さんが、この家を継いだとか。
「とにかく、違和感なく受け入れられていたの。びっくりよね~。やっぱり魔法の力? なのかな」
驚くところ、そこではない気がする。
「ま、こっちに戻ってきたから、それなりにこっちで生活できているし、何も問題ないと思っていたんだよね」
そこでお母さんは、私を真っすぐに見つめてきた。
「だけど、ほら。半年前、ゆのちゃんの力が目覚めちゃったみたいで……。現代日本で魔導士とか、ありえないでしょ?」
「お母さんは、魔法、使えないの?」
魔王を倒したら、結婚の約束をしていたこと。
そしてせっかく魔王を倒したというのに、ちょっとしたすれ違いで、お母さんが怒ってこっちに戻ってきてしまったこと。戻ってきてから妊娠に気づき、私を出産したこと。
「お母さんが向こうに言っている間って、こっちの人はお母さんのことをどう思っていたの?」
「そうよねぇ? それが不思議なところで、というより魔法の力が働いているのかな? 戻ってきてから、ゆのはを産んだけれど……きちんと戸籍はあるしね。そうそう、戻ってきてすぐに、戸籍を確認しにいったんだった」
そういうところ、きちんとしているのがお母さんらしい。
「それにほら、両親は私が大学生のときに事故で亡くなっちゃったし。戸籍がなかったら大変だと思って……」
兄弟もいないお母さんが、この家を継いだとか。
「とにかく、違和感なく受け入れられていたの。びっくりよね~。やっぱり魔法の力? なのかな」
驚くところ、そこではない気がする。
「ま、こっちに戻ってきたから、それなりにこっちで生活できているし、何も問題ないと思っていたんだよね」
そこでお母さんは、私を真っすぐに見つめてきた。
「だけど、ほら。半年前、ゆのちゃんの力が目覚めちゃったみたいで……。現代日本で魔導士とか、ありえないでしょ?」
「お母さんは、魔法、使えないの?」