人気俳優は姫を独り占めしたい
私が教室に入るとみんなが騒然とした

同じクラスの夏帆、光、愛結、晴優、だけじゃなく蜜花、凛斗、茜音まで来ていた

「一旦別の場所で話そう」

凜斗がそういったので私達は生徒会室に行った

「あれ?誰かいる」

そこにいたのは海斗先輩だった

海斗先輩も記者さんに追いかけられたのかな……

疲れた顔してる……

「海斗先輩、大丈夫でしたか?」

「あぁ、大丈夫だ。........って水姫も大丈夫か?目が腫れてるぞ」

えっ、そんなに腫れてるかな……

「あー、ちょっと泣いちゃって。でも大丈夫です!」

私は悲しみを心の奥に押し込めて笑顔を作った

「はぁ、大丈夫じゃないだろ、」

そして海斗先輩は私をお姫様抱っこした

「きゃっ」

「皇定達、ちょっと水姫借りる」

海斗先輩はそういうとそっと歩き出した

*・。*・。*・。*・。


連れてこられたのはどこかの教室だった


「水姫、正直に言ってくれ。朝、何があった.........?」

海斗先輩に真剣な眼差しで見つめられる

でも、海斗先輩に迷惑はかけたくない

「本当に何も......」

誤魔化すしか........

「嘘。嘘だろ水姫。迷惑じゃないから本当のことを言ってくれ」

迷惑じゃないのだったら、話してもいいかな

「う、ん。じゃあ.......」

海斗先輩がゴクリとつばを飲む

「まず、学校の近くまで来たら記者さんたちに追いかけられて、肩を掴まれて......」

言い終わると私の目から大粒の涙がこぼれた

「うぅ......っ」

頑張って止めようとしても

私の涙は栓が外れたようにこぼれ落ちる

「あぁ、怖かったな、泣いていいからな」

海斗先輩の優しさにもっと涙があふれる

「こわかった........よぉ..うっ......ぅ」
< 115 / 118 >

この作品をシェア

pagetop