皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 あくまで幼馴染で、アルフレッドが信頼している一番の友達。そう彼のそばに居続けようとセレスティーヌは思ったのだ。

 彼が新しい妻を迎えても、必要になったら夫婦に手を貸す。

 時には、愚痴だって聞いてあげるつもりだ。

 子供ができて乳母を頼まれたら、勉強してできる限りのことをしてあげよう。

「……楽しい小旅行になるといいですね」

 メイドは察したのか、それとも優秀なメイドとして身を引いたのか、そう優しい声で言ってきた。

「ええ、楽しんでくるわ」

 気持ちを〝今〟に向ければ、セレスティーヌは胸にわくわく感が戻ってきた。

(さぁっ、休みをたっぷり楽しむわよー!)

 今日からは自由だ。

 十三歳からの仕事を終えたセレスティーヌは、意気揚々と部屋を出ると、メイドたちが待つ馬車へと駆けて向かった。

 ◇∞◇∞◇

 離縁して三日が過ぎた。

『なぜ離縁を』
『お考え直しくださいませ』

 そんな言葉もようやく耳にしなくなった今日、アルフレッドは定期的に行われている報告会から戻ったところで、ハタと過ぎた時間に気付いた。

「そうこうしている間に、もう三日過ぎか……」
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