皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 これがなんなのかは、アルフレッドも分からない。

 彼女ともう夫婦でないことを、離縁したその日から名残惜しく感じている。

(いや、俺も彼女と同じ気持ちになんだろう)

 アルフレッドは考え直し、ティーカップを手に取った。

 友人と片時も離れず三年を過ごしたのだ。

 急に暇もできたし、セレスティーヌは時間の使い道に困っているかもしれない。

「カフェでお茶でもするか。セレスティーヌに手紙を書く、準備を」
「離縁されたのに、ですか?」

 侍従がおずおずと聞き返してきた。

「外で人の目がある場所なら問題ないだろう。彼女は俺の一番の友人だ」
「……分かりました」

 お望みのままにと答えた侍従は、何がなんやらといった様子で首を捻っている。

(何かそんなにおかしいんだ?)

 離縁してもセレスティーヌと会わなくなるとか、考えるほうがおかしいだろうとアルフレッドは鼻頭に皺を寄せてしまう。

 たが、問題が起こった。

 次の予定のためちょうどヴィジスタイン公爵がやってきたので、ついでに会えそうなカフェを選定してもらおうと思った。そうしたら彼は驚いた顔で、珍しく固まってしまったのだ。
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