皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
(いつもこれだわ……)

 昔はよく前国王夫妻と遊びに来ていたので、アルフレッドにとって勝手知ったる別荘ではある。

 でも彼までここに避難にくるなんて、何を考えているのか。

 週末ではないし、国王が一日休むという知らせは新聞に載っていなかった。

 お忍びの休暇というやつだ。

(……予想に反して、侯爵令嬢との話し合いが難航しているのかな?)

 まぁ、それなら昔のようにもてなしてやろうとセレスティーヌは思った。


 彼に付いてきた人々にはきちんと美味しい物をあげて休憩の場も提供し、アルフレッドにも、彼が好きだったアップルパイを焼いて出した。

 彼も釣りが好きだったので、道具を用意してセレスティーヌの別荘の馬車で近くの森に向かう。

 だが、いったい何が不満なのだろう。

「ほぉ。普段、こうして楽しんでいた、と」

 今日は引きがいい。上げた魚は四匹目となった。

 彼が隣にいるのを忘れて、付きの侍女三人と盛り上がっていたら、突然アルフレッドかそんなことを言った。
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