皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 アルフレッドは一泊し、朝食をとって帰っていった。

 怒涛の国王の来訪だったが、秘密裏にきてくれたおかげで翌日の新聞には何も載っていなかった。

 そこにはほっとした。
 セレスティーヌが、侯爵令嬢のことの邪魔になってはいけない。

「でも離縁の話題はまだ多いみたいね……」
「帰宅のご予定はいかがされましょう?」
「うーん。もう二、三日、ここにいようかしら。そうすればさすがに落ち着くのではないかしら」

 母に手紙を書くことにした。


 ――だが、困ったことになった。

「長年ご苦労様でした。こちらは私の息子のアヴィー・ウッドと申しまして」

 唐突に来訪したウッド伯爵。彼に背を押されて花束を差し出してきた令息に、セレスティーヌは笑顔のまま困惑していた。

「クロア家のロヴィーと申しますっ」

 翌日も別の令息がやってきた。労いの花束だと言って――。

「週末にあなた様を楽しませる名誉をいただけないでしょうか」

 そして顔見知りの若き伯爵もまた、花束を持って別荘に来訪した。

(まずいわ……)

 予想外なことに、早速『次の夫候補に』と来訪者が出始めたのだ。

(なんで? 私、つい最近まで人妻だったわよ?)

 一日の来訪者数が増え始めた時、セレスティーヌは即帰宅を決めた。
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