皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
「あれは〝王妃〟だからそう言っていただけですよ」
「隣国が動くかもという情報もあるけど?」
「え? 元王妃なのに、隣国に嫁ぐのは無理だと思いますよ」

 セレスティーヌがツッコミを入れたら、母が苛々した様子で目頭を揉み込んだ。

 父が「んん」と咳払いをして、言う。

「どちらにせよ新聞に載ってしまうなら、話題を一つ提供すれば数日は落ち着けるだろう。招待状から一つ選んで、社交復帰する。もしくは週末にお前が出席して社交復帰する予定であると、匿名で私が新聞社に教える」
「週末に何かあるんですか?」
「陛下の希望を聞いて、舞踏会の開催準備がされていたのよ。それが今週にあるの」

 なるほど、理由をつけなくともアズレイド侯爵令嬢と話せる場を設けたというわけか。

(さすがアルフレッド様)

 帰国したアズレイド侯爵令嬢はまだ見ていない。

 アズレイド侯爵の話しからすると、芯がしっかりしていて気も強く、そのうえ彼の妻や他の娘たちに似て美人だという。

「私、まだお姿は見ていないのよね……見たいわ」

 というわけで、セレスティーヌは家族も出席するという舞踏会へ一緒に行くことを決めた。
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