皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 ◇∞◇∞◇

 セレスティーヌが別荘から帰宅した。

 一人身になった彼女に、大勢の男たちや名家がアプローチをかけて花束を贈り、手紙を贈り、プレゼントが山ほど届いた――と新聞は一面記事にした。

【彼女に選ばれる次の夫は、いった誰だ!?】
【しかも週末の舞踏会のパートナーを、その中から選ぶかもしれないという情報も】

 というところまで読み進めたところで、

 ――ぐしゃあっ。

 アルフレッドの手の中で新聞が圧縮される。

 朝の報告でやってきた三人の側近が、うろたえた。

「おぉ、まるで首を絞められたガチョウのようになっている……」
「なんという握力……」
「新聞がかわいそうですな」

 ひそひそと感想を言い合う。

「なぁ、お前たち」
「ひっ」
「はいっ」
「陛下なんでしょう!?」

 アルフレッドは、ゆらりと視線を持ち上げて三人を見据えた。

「離縁したばかりなのにアプローチするような男共を、どう思う」
「よ、よくはないですよねっ」
「そもそも彼女は素晴らしい女性なんだぞ。釣り合う男が、そう簡単に現れるとでも?」
「思いませんっ」
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