皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
「と、ところで、アズレイド侯爵令嬢からの返答はいかがでしたか?」

 一人の側近が話しを変えた。

 アルフレッドは新聞を床に投げ捨てると、忌々しそうに執務机の上にある便箋へと目を落とした。

「同じだ。また『胸に手を当てて考え直せ』、と」

 正論……という空気が三人の空気に漂う。

 一人が間もなく、ため息をもらした。

「舞踏会の機会もありますし、ここははっきりさせたほうがよろしいかもしれません。皆さんもいかがです?」

 彼の気まずそうな呼びかけに、他の二人が間を置いてうなずく。

「何が言いたい」
「陛下。王妃、いえセレスティーヌ公爵令嬢はまだ十八歳です。すぐの再婚もありうるでしょう。アプローチを受けるのもおかしなことではありません」

 アルフレッドは――思わず言葉を失った。

 自分でも驚いた。その可能性を、〝まるで考えていなかった〟のだ。

「この国の令嬢、しかもヴィジスタイン公爵家の令嬢です。結婚はすることになります」

 その通りだった。
 国の三大公爵家の一つ、国王の近くで支えるヴィジスタイン公爵家だ。

 彼女が十二歳の頃、北と南で王の目となり領地を治めている他の二家の公爵家が、つながりの強化のために結婚させるのはどうかと話が出ていた。

 それを、アルフレッドは彼女と過ごしていた際に聞いたのだ。
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