皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
『どのお兄様も素敵な方よ』

 誰と結婚になっても構わない。

 どの相手と結婚するのか、そそも決めるのは家か、王家だ。

 それもアルフレッドも、じゅうぶんに理解していたはずだった。

(そしてセレスティーヌも、だからこそ――)

 そんなアルフレッドの思考を、側近が言語化する。

「これから彼女が決めると噂されているアプローチした男性たちの中から、彼女の〝夫〟が早々に決まる可能性もあります。セレスティーヌ公爵令嬢も賢いお方ですから、必要だと考えてお選びになられるかと」

 必要だから十三歳で結婚を決意した。

『それがあなたのためになるのなら』

 ――がたんっ。

 十三歳だった彼女の返事を思い出した時、アルフレッドは立ち上がっていた。

 机のうえに視線を落としたままの彼の様子に、三人が息を呑む。

「夫? 俺の代わりに、どこかの男がセレスティーヌを妻にすると?」
「陛下、申し上げてよいのか迷いますが……」
「よい、申してみよ」

 それでは、と側近の一人が恭しく頭を下げる。
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