皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
「王妃陛下っ、走ってはいけませんっ」
「ごめんなさい侍女長! あなたはあとで着いてもいいわよ」
「そんなことできませんっ」
侍女長がひーひー言いながら失速していくのを肩越しに見やって、セレスティーヌは再びにっこりと笑顔で前を向く。
(よくやってくれたわ、アズレイド侯爵!)
まさか、あんな逸材が近くにいただなんて。
いや、彼の三女である侯爵令嬢の留学は二人が結婚する数年前の話だから、名前が挙がってなくて当然だろう。
アズレイド侯爵も帰国してくれるとは思っていなかったらしい。
『自分勝手で行動力がピカ一の娘でしたので』
『それはいいではないか』
『ええそうね、相応しいのではないかしら』
そんな会話をしたのが、帰国の知らせを受けたアズレイド侯爵が教えてくれた日のことだ。
ようやくアズレイド侯爵令嬢が邸宅に到着した。
アズレイド侯爵夫人が確認してくれたが、付き合っていた男性はいない、結婚したい相手は決まっていない。隣国に戻るつもりはなく、このまま母国で仕事をしたいとか――。
(仕事! やる気にも満ちて、素晴らしい女性だわ!)
セレスティーヌは期待に胸が震えていた。
(もしかしなくても、今日とうとうっ)
ようやく、アルフレッドの願いが叶うかもしれない。
そして自分もまた〝お役目ご免〟になる日が来るのだ。
「ごめんなさい侍女長! あなたはあとで着いてもいいわよ」
「そんなことできませんっ」
侍女長がひーひー言いながら失速していくのを肩越しに見やって、セレスティーヌは再びにっこりと笑顔で前を向く。
(よくやってくれたわ、アズレイド侯爵!)
まさか、あんな逸材が近くにいただなんて。
いや、彼の三女である侯爵令嬢の留学は二人が結婚する数年前の話だから、名前が挙がってなくて当然だろう。
アズレイド侯爵も帰国してくれるとは思っていなかったらしい。
『自分勝手で行動力がピカ一の娘でしたので』
『それはいいではないか』
『ええそうね、相応しいのではないかしら』
そんな会話をしたのが、帰国の知らせを受けたアズレイド侯爵が教えてくれた日のことだ。
ようやくアズレイド侯爵令嬢が邸宅に到着した。
アズレイド侯爵夫人が確認してくれたが、付き合っていた男性はいない、結婚したい相手は決まっていない。隣国に戻るつもりはなく、このまま母国で仕事をしたいとか――。
(仕事! やる気にも満ちて、素晴らしい女性だわ!)
セレスティーヌは期待に胸が震えていた。
(もしかしなくても、今日とうとうっ)
ようやく、アルフレッドの願いが叶うかもしれない。
そして自分もまた〝お役目ご免〟になる日が来るのだ。